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2006.03.04

事実と小説1

 小説や映画を見たり読んだりして,その影響で普段の自分の生活に変化が起こることはあり得る。主人公の態度やスタイルが格好良かったり,奇抜でまわりから注目されたりしそうなことが書かれている,というのも小説や映画の吸引力であるように思う。村上春樹の小説なんかがその代表か。また,善悪の問題,典型的には「勧善懲悪」物語だが,「悪」にも理があるような状況が,小説や映画のテーマやストーリーテリングになることも多い。古くは松本清張かな。刑事の捜査に賄賂がつきものだったり,事件は現場で起こっているのに,政治が絡んだり,組織と個人の葛藤とか,殺人など悪事そのものの側に立って物語することも,小説なら(映画は倫理がきついが)許される。
 私がときどき思うのは,では,作家や脚本家は実際に悪事をはたらいたことがあるのか,生活スタイルが格好良いのか,と。しかし,これは作家の,取材や想像力を働かせて創作する,という本来の仕事なのであって,現実に忠実ということではない。ということは,映画や小説に影響を受けるというのは何事か,と思ったりする。
 つまり,本来絵空事,である物語や映画を読んだり見たりして,実生活に役立てると,と言うと大げさだが,生活に反映させる,というのは良いのか悪いのかと思ったりする。

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