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2006.03.19

脳と倫理1

 小学校低学年の頃だったと思うが,「いったい数はいくつまであるのだろうか」という疑問をもったので,母親に聞いてみた覚えがある。「そりゃあんた。いくらでもあるわよ。何度でも数え直せばいくらでも数えられるでしょ。」と言われても理解できず,納得できなかった。「無限」という言葉とその意味を教えてくれれば,良かったはずで,我ながらこのことを覚えているのは,その後自分で「分かった」という感動があったからだと思う。
 未開の民族などで数の数え方が「1,2,3,沢山」しかないと聞いたことがあるが,文明が起こって複雑な社会にならなければ,実用的な数はそれで充分という気がする。また,唯脳論なのであるが,数字もお金や言葉と同じように脳の産物である。養老さんは,お金を実用に使っているのは銭形平次だけだ,と言っている。この意味がよく分からないという人もいるかもしれないが,お金を武器にしていることを実用と言っている。「無限」という数を実際に数えることは不可能なのに,それがあるように考えられる,というのが抽象化というヒトの脳のはたらきだ,ということを言いたい。実用と抽象。小学校では「算数」が中学で「数学」になる。丁稚奉公の昔なら,学問が人をダメにするといわれるゆえんであろう。
 このような脳のはたらきを,ヒトのもつすぐれた知性と言っても良いが,よく考えると,とてもおかしな癖ともいえる。一方,ヒトの人らしさに,他人を思いやる心とか,礼節とか,いわゆる道徳的な観念,「倫理」というものがある。これは,脳のはたらきの一体どのような部分なのか。

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