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2006.03.04

事実と小説2

 「事実は小説より奇なり」という。これは,小説家はある事実や体験をもとに想像をふくらませて,とにかく興味深い物語をでっち上げるわけだが,実話の方がもっと面白いですよ,ということだ。これも,小説というものが現実より普通はかなり面白いものであるという前提を言っているようにもとれる。
 去年,テレビを見ていたら,たまたまNHKの「ホリデーインタビュー」という番組で,作家の石田衣良さんが出ていた。ベストセラー作家に多いが,彼は40歳過ぎで作家としてデビューしている。とにかく若い頃は毎日2,3冊のペースで本を読んでいて,ずっと昔から作家になるつもりだったそうである。そんな話のなかで印象的だったのは,本をたくさん読むのは大切なことで,なぜなら「たくさん本を読んでいる人は,殺人なんか犯さないですよ」と言っていたことだ。また,本をたくさん読んで,自分の頭の中に「小説を書く装置のようなもの」ができたのだと言っていた。
 たくさんの本には,小説だけでなくノンフィクションや啓蒙解説書も含むと思うが,なるほどと思える話である。「殺人」がいかにあほらしいことかは,やってみなくても「小説でいくつも読んで」いれば分かるではないか。

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