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2009.07.05

科学実験教室

 科学実験教室は昔からあった。私は通わなかったが,友達が通っていた。土曜日の午後などに希望者が集まる「科学クラブ」って言った気がする。中学のときは,その友達の趣味が化学実験となり,家に薬品を揃えていてよく遊んだ。次第に黒色火薬でロケットを飛ばすことに夢中になったが,学校で教わる前に薬品の性質も実験もその危険性(毒性とか爆発性とか)も知ることができた。あるとき,火薬の調合中に本当に爆発して,その家の親から本気で「お前らうちを火事にする気か」といって叱られたことがあった。そういう経験は,希だろうという指摘されるかもしれないが,そのころはそれ以外にもみんないろんなことを自前でやっていた気がする。ある程度教わったら,創意工夫というか,好き勝手というか。それを養老さんは,忙しくって親は子どもにかまってられなかったからという。それが,昭和のエートスなどとも呼ばれるのだろう。実はだから,私たちは頭が良かった,と結論づけたくなるのである。それらの好き勝手な体験が,受験勉強にまで間接的には役立っているはずだと思うのである。
 現在,科学実験教室が流行っている背景にも,おそらく受験がある。その後,結局受験では知識が問われるのだから,詰め込めばいい,と浅はかな効率主義を標榜し,実施したため,学校からも地域からも自前で考えて行動する体験風土が消えた。実は,それでは力がつかないということが分かったので,上位の私立進学校受験に,理科で体験重視問題が出題されるようになり,その対応で四谷大塚などがはじめた科学実験である。と私は考えているが自信はない。テレビの米村伝じろうさんの功績も大きいと思うけれど。
 昔から,習い事というのはあり,今の子たちはそれに塾が加わって忙しすぎてかわいそうで,それを頭が悪いなどといったらなおさら怒られそうだ。にしても,正月くらい凧揚げしたらどうか。私は,となりの(川の土手で凧揚げをしていてときにとなりにいた)お兄さんが,太くて短く値のはるタコ糸をやめて,普通の木綿糸で遠くまで飛ばしているの見て真似して面白く遊んだ覚えがある。試行錯誤と創意工夫,すなわち実験は自前の遊びで知るものだと信じている。

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