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2009.10.02

わくわくどきどき最新宇宙論

 反動的サイエンス伝導に関わりはじめ,情報検索していたら,9月いっぱいまで「東京国際科学フェスティバル」なる企画が行われていることを知った。その特別イベントで,イギリスからマーク・ルーニなるサイエンスパフォーマーが来日して「11次元宇宙のロックギター」なる講演が東大の小柴ホールで行われているのを見に行った。流行のサイエンスショーとしてはそれがメインなのだが大したことはなかった。それより前座とも言うべき日本の研究者による最新宇宙に関する講演に感激した。中でも東京大学数物連携宇宙研究機構(IPMU)の村山斉氏の「消えた反物質の謎」は出色である。10月6日に慶応(日吉)でも講演があるので,もう一度聞きに行くことにした。
 宇宙論といえば,ビッグバン,ホーキング,インフレーション,真空の相転移,ダークマターぐらいまでの知識だったのが,最新の観測データと,素粒子物理学の実験観測によって昨年の南部,小林・益川のノーベル賞受賞につづき,このところ急激に進展しているようなのである。1987年のマゼラン雲の超新星爆発によるニュートリノをカミオカンデがとらえて小柴さんがノーベル賞をもらったが,南部,小林・益川の理論が宇宙論にむすび付いているのをよく知らなかった。その解説でもある,宇宙にはなぜ物質だけがあり,反物質はないのか,それと観測されている最新宇宙像と素粒子物理学の理論予測について,わかりやすく,面白い(映画「天使と悪魔」や13アイス「バスキンロビン」を使った楽しい)解説なのである。なかでも,ヨーロッパのLHC(世界最大の大型加速器)実験が再開され,未知の素粒子の発見によって,宇宙を作るダークマターの謎に近づく可能性があることもよく分かった。こんなに科学の進展が身近であるのは久々のわくわくどきどきではないかと思う。とりあえずここまで。

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