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2009.11.02

理科離れ

 ちゃんと勉強してきたぞ。サイエンスアゴラの講演,シンポジウムなどでで色々と。
 まず,理科離れというが,理科離れしたのは誰か?はっきり数字が物語る。1970年代前半まで,義務教育の理科の授業時間は1048時間で総時間数9356時間の11.2%。普通高校の理科は物化生地すべて必修で15単位であった。現在は,これが640時間(かつての6割)で総時間8307時間の7.7%,高校理科は2科目4単位に。小学校の先生になるなら,高校までに1573時間普通に勉強していたものが,現在780時間しか学んでいない。教員養成系(いわゆる文系)の大学を出て全科目を受け持つ,そういう小学校の先生から教わった足りない理科の授業で,さらに薄っぺらな教科書で10単位の中学校の理科と,高校に入ったら4単位(高1)で理科は終わり。これが理科離れの実体である。
 日本はプラネタリウム,科学館,公開天文台の数が世界一であるにも関わらず,学校教育での利用率がきわめて低いこと。つまり,理科に対する関心は大いにあるが,学校が理科離れしているのである。ちょっと大きな書店に行けば,理学関係の書棚に一般や子供向けの本が最もい多いのは生物図鑑か天文や気象などである。ゆとり教育だの学ぶ力だの興味関心という前に,宮沢賢治や寺田寅彦の系譜を支えるのは学校の理科の時間数なのである。
 オタマジャクシがカエルの子であることを実物で学んだり,風車をもって走る子のすがたを見る時間を確保すべきなのである。

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