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2014.02.09

続々・地球外生命について

 20年ぶりの大雪に閉ざされているので(実は雪のあとが日曜日だったので,近所の人たちはあっという間に雪かきをしてあらかた道路は難なく歩けるようになっています。これが平日だったらそのまま凍り付いて1週間は往生したでしょう)続けます。
 系外惑星が見つかるようになって分かったのは,実を言えば,太陽系および,地球の特殊性でした。天文学で恒星の誕生や太陽系形成モデルは日本の天文学者がリードしてきた分野でもあったのですが,ホットジュピターのような異形の惑星系が多く存在することがわかり,今までのモデルの再検討もされはじめています。
 また,地球がもっている衛星,月もかなり特殊です。もし月が無かったら,自転周期や自転軸の傾きが適当にならず,地球環境はもっと不安定だったと考えられています。
 さらに,地球の生命の起源に,かなり極端な環境で(地底,高温,高酸性,高塩分など)生き延びる微生物の存在する条件から,単純に太古の地球の海のようなものから化学的必然的に生命が誕生するとは考えにくいということも分かってきたようです(有機物は彗星などからもたらされたり,最初の生命が火星で誕生したとする説など)。
 この問題は,科学というものが何であるかという問にも大きく関わっていることです。人類は,暦や測量の技術として天文学を発展させましたが,コペルニクスやガリレオがでてはじめて相対的な宇宙観を手にします。地球や人間は宇宙の片隅のちっぽけな存在に過ぎない。特別とは言えないありふれたOne of themとしての地球。この謙虚さに基づいて科学の研究が仮説と実験実証によって進歩しました。
 しかし,一方では,生命や進化,地球の環境について理解が進むほど人類にとって恵まれた偶然のような出来事の積み重ねで成り立っていることが分かってくるのです。地球という環境は,斉一説(とくに特殊性はない自然のくり返し)だけでは説明しきれない歴史性を帯びている。とすると,この宇宙でもわれわれは孤独な存在になるのか。地球は本当に1回こっきりのかけがえのない環境なのか。
 生命の起源について大きな前進があるとすれば,足もとの地底や太陽系内でも地球以外の火星,木星のエウロパや土星のエンケラドス,タイタンなどの生命の可能性を明らかにすることでしょう。そして,もしも,われわれが孤独ではなく,人類よりはるかに進んだ文明が存在するなら,これらの謎について,すでに答えを知っているかもしれません。彼らから答えをもらうという可能性を探ることも,人類が長く生き延びるためには大切かつ必要なことだと言えるでしょう。

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