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2014.02.09

続・地球外生命について

実は,もっとも最近刊の岩波新書「地球外生命-われわれは孤独か-」(長沼毅,井田茂,共著2014年1月)を読んで,このブログの更新をはじめました。やはり,系外惑星の発見=宇宙人の存在可能性大とは簡単に一筋縄にはいかないことがいろいろとある。系外惑星関係では(ちくまプリマ-ブックス「系外惑星」やPHPサイエンス・ワールド新書「スーパーアース」の)東工大の井田茂先生が詳しいのです(3年前だったか川崎市青少年科学館での講演を伺ったことあり,当時はかなり宇宙人存在確率大という印象でした)が,この本では,最近の知見も含めて知的生命の存在にはやや懐疑的ともいえる検討をされています。それは地球のようなハビタブル環境(生命を誕生させ,人間にまで進化する条件)がきわめて偶然に寄っている感じがするからではないかと思います。
話は長くなりますが,そもそもなんで宇宙がこんな風に存在していることとかが分かるのでしょう。アインシュタインは「不思議なのはわれわれがこの自然を理解できると言うことである」といっています。このような「人間原理」(=宇宙があるのは人間が居るから)のような哲学的な疑問も関係してきます。ホーキングは時間の方向が逆転することを人間は経験できないといっていますが,物理学的には時間の方向さえ宇宙の気まぐれという考えすら存在します。なんだか気が変になりそうになりますが,具体的には生命の起源も分かっていない中で,どんな地球外生命が可能なのかもバラエティーがありすぎるといえるでしょう。
バクテリア→真核細胞→多細胞→せきつい動物→陸上へ→ほ乳類→霊長類→人類と,このどこか1つだけでも欠けていたらわれわれは存在しないのに,これが必然とはいかに科学者であっても簡単に首肯できないのではないでしょうか。
(ちなみに,創造説論者やインテリジェントデザインの主張では本気でこの不可思議さを理解していない節があります)
さらに人間のようなコミュニケーション能力を持ったとして,宇宙に気づいたり科学を発展させるまでに至るかという問題も,例えば,その惑星が連星系で太陽が2つあり昼間ばかりで夜がないために宇宙の存在に気づかない,といった場合すら考えられています(青土社刊「広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス」)。

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