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2014.02.09

地球外生命についての本2

 この問題に関する続きである。まず,地球外生命といっても,知的生命体かどうかという問題。いわゆる宇宙人,まさにSFの対象と思われがちだが,SETI(Search for Extra-Terrestrial Intelligence)地球外知的生命探査として,宇宙(知的生命iET)からの電波などを探し出そうとするプロジェクトは,有名なドレイク博士の「オズマ計画」(1960年)以来,人的金銭的に可能なかぎり行われており,日本には兵庫県西はりま天文台で現在世界的ネットワークのリーダーとなっている鳴沢真也(2013年11月刊幻冬舎新書「宇宙人の探し方」)氏がいる。人類が電波という交信手段を得たのはたった100年ほど前からだが,人類より発達した知能をもつ文明の存在を仮定し,その存在確率を大きいと信じれば,何らかの信号をキャッチできると様々な可能性を試していて,その歴史も50年におよぶ。50年で何も無ければ,iETはいないのか,と判断されがちだが,鳴沢氏などは,明日にでもキャッチできるかもしれない,そのときどうするつもりか?と息巻いている感じだ。
この大まじめなとりくみについて,学校の生徒に紹介するときには,1974年にアレシボ電波天文台から宇宙(iET)に向けて送られたメッセージ(アレシボメッセージ)を例に出す。いったいどんな信号なら宇宙人にも解読可能だろうかという訳で,それは0と1の(2進数)1679ビットの信号だというのだ。この0と1を1679文字並べてもなんだか分からない。しかし1679は素因数分解すると,23×73の2つの素数の積からなる。つまり,23列×73行に並べると地球人に関する絵文字が現れるというパズルである。iETにとっても,素数のような数学は普遍的なもので,受けとったらこうするに違いないというわけ。宇宙の知的生命にこのような理解の普遍性をおく考え方を「6角ボルトの定理」というのだそうである。宇宙でも地球でも,ボルト(大きな工作用のネジ)の頭は4角でも8角でもなく(スパナで挟むので平行になるから奇数はあり得ない)6角がベストで同じに違いないと考えるのだそうだ。
地球外生命について考えるとき,地球の場合がいったいどこまで普遍性をもっているかについて,様々なレベルであらためて問うことが前提となってくる。SF小説のリアリティーにも共通することだがとても面白いテーマだと思うのです。
 アレシボメッセージ
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