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2014.12.21

カメラの問題②

 それで,私がカメラを使い始めたのは,小学校6年の修学旅行に父がわざわざコニカC35を買ってこれを持って行けと与えられたのが最初(1968年のこと)。父にしてみれば,家の息子はこんな最新機種を持っているんだぞ,と見栄をはりたかったのだろうが,わたしもまんざらではなかった。当時父はペンタックスの1眼レフを2台,それぞれ標準レンズと135mmの望遠レンズを1本持っていた。これだけ持っているというのは,その時代でマニアの部類に入ったと思うが,逆にペンタックスが大衆向けの本格カメラを発売した時代でもあったと思う。ウィキペディアで調べてみると,さらに2眼レフの時代があって,これもリコーフレックスという普及機がカメラの大衆化に大きく関わっていたことが分かる。このリコーフレックスも家にあった。1眼レフというのは,2眼レフのしくみを進化させたできた呼称で,かつ現在レンズ交換式カメラの一般的な呼び名になっている(ライカのようなフォーカルプレーンシャッター式のカメラを除いて)。レフというのは反射鏡のことで,現在のミラーレス1眼に通じるのであるが,ファインダーを覗いて撮影対象のピントや露出などを決めるのにミラーを使うしくみのこと。そのためのレンズも別にもう一つ用意したものを2眼レフという,上からのぞき込んで構図とピントを決める縦長の大きいクラシックカメラのことだ。つまり,1眼とレフはこのカメラの形式そのものを意味する呼び名なのである。その1眼レフの一般的な普及をはじめて可能にしたのが,アサヒペンタックスであった。ペンタというのは,五角形の意味で,上が三角にとかがっている中にペンタプリズムというのを仕組んだのが一種の発明だ。ペンタックスに続いてNikonがニコンFという1眼レフを出すが,堅牢で,主にプロすなわち③のユーザー向けだった。で,①むけには,オリンパスペンというハーフサイズのレンジファインダー式コンパクトカメラが主流だった中,コニカが露出自動(AE)の35mmフルサイズの安いコンパクトカメラを発売したのであった(ほんとに軽い)。
 写真とカメラというのは,本来それ相応に科学知識が前提となって取り扱うべき代物で,ピント(焦点距離と明るさ),露出(絞りとシャッタースピード)=「物理学」,フィルム,現像,=「化学」といった込み入った作業がともなうものだ。今や35mmフィルムを知らない人も増えているのだろうが,こういった複雑な作業を次々にオート(自動化)したのが,コニカ(小西六)のC35(露出オートAE)の流れである。これを皮切りに,室内などで明るさ(露出)が足りない時に必要なフラッシュを組み込んだピッカリコニカ,オートフォーカスのジャスピンコニカ,さらにフィルムの装填と巻き上げのオートが標準になった(たしかジャーニーコニカ)。フィルム(写真感版ではないという意味だよ)にも,ブローニーとマガジンに入った35mmから巻き上げオートが前提のAPSカートリッジまで(現在センサーに名をとどめている)あった。現像とプリントも自分でやるのが学校の写真部の部活動の醍醐味でもあったことを思うと,ほんとに隔世の感と,なんて味わい深い楽しい話題だろうと思う(つづく)。

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