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2015.11.01

2015カブリ賞受賞者一般講演会

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 10月31日,IPMU(カブリ数物連携宇宙研究機構)主催の一般向け講演会にでかけてきた。アラン・グースというインフレーション宇宙論の提唱者,発見者が来日公演するというから,まあ好きな人にはそれなりの意義があると思う。内容は(もちろん英語の同時通訳あり)ほとんど知っていることであるから,わざわざ聞くまでもないのだが,やはりライブで見る価値は,将来的にあると言える。それは,インフレーション理論の証拠がもうすぐ見つかるもしれないからだ。
 インフレーション,なる言葉も彼が名付けた(我が国の佐藤勝彦さんとほぼ同時にその考えにたどり着いた)。宇宙は究極の「ただ飯食い」ではじまった,とか真空のエネルギーというヤツがそれだ。ビッグバンの前に,インフレーション的な膨張があったとする考えが圧倒的に有利なのだが,その事実を裏付ける直接的な証拠がまだ見つかっていない。2014年の3月にアメリカのBICEP2(バイセップツー)という観測グループがその証拠(原始重力波)を発見したと報じて(その後間違いだったとわかり)にわか騒ぎになった。タモリではないがこれ以上説明すると長くなるので割愛するが,もしその証拠が見つかれば(いくつもの研究グループがその発見にしのぎを削っている),日本の佐藤さんとともにノーベル賞間違いなしなのである。この研究の日本のリーダーである羽澄さんが最近書かれた本(「宇宙背景放射」集英社新書)がとてもタイムリーで分かりやすいです。
Kaburi


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