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2016.02.06

本)宇宙の始まり,そして終わり

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 宇宙論や素粒子理論(ニュートリノでノーベル賞が出て)に関する一般書で,大栗さんのように一線の研究者のものとして非常に説得力がある本を紹介したい。小松英一郎さんは,2001年に打ち上げられ,一大成果を上げたWMAP衛星の観測データの解析をになった日本人研究者である。
 
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 この映像が,その精密な宇宙背景放射に見られる10万分の1のゆらぎを示したものだが,21世紀になって①宇宙の正確な年齢,②インフレーション理論がほぼ間違いないこと,③宇宙はダークマターとダークエネルギーという未知のものが96%もしめていること,④宇宙が平坦であることなど,一気にたくさんの画期的な発見をもたらした。このことについて,当の研究者にインタビューしつつ解説した本が昨年末に出されたのである。一種画期的である。
 この図とともに,これらの宇宙観は理科の教科書などにも次第に取り上げられつつあるが,さらに今後10年で,すでに触れた背景放射からのBモード偏光が観測されれば,原始重力波の発見となり,日本人に2つくらいノーベル賞が出るかもしれず,その発見の意味を理解するためにも,この本は重要な位置を占めていると思う。

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