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2016.03.24

Martian 火星の人

 映画「オデッセイ」(邦題)を見た。近未来のロビンソン・クルーソーものと言えば良いだろうか。ところで,映画館で上映開始前に見させられる予告編が,本編と同系統のものであることをあらためて知った(実は,連休中に「アーロと少年」というディズニーアニメも見て気づいたのだが)。それで,ハリウッド映画がいかに暴力だらけ(予告編は暴力シーンの連続),かとあらためて思った。そのなかで,暴力ものでないアクションヒーローとなると,宇宙ものになるのかなーと,漠然と考えた。リドリー・スコット監督といえば,ブレードランナーやエイリアン,グラディエーター,ブラックホークダウンなどの話題作が多く,SFではオタク的な注目度も高い(でもやはり暴力ものだ)。それにしてもこのところ,ゼログラビティー,インターステラーと宇宙もの(どれも映画として見ものだった)がつづいている。ちなみに,わたし的には「スターウォーズ」はSF(スペースファンタジー)でSF(サイエンスフィクション)に入れていないので悪しからず。
 映画だから現実にはあり得ない世界を面白く描く,でいいのだがどこかに現実とつながっていて,もしも,ホントに起こったら(自分やその生活の不満などを投影してあったらいいな,すごいな)と思わせるところに引き込まれるわけで,その意味のリアリティー(映像として違和感がないの)が映画の醍醐味だと思う。そのあたりが,ウソっぽく感じたら私は見ない。もちろん人によってこの感覚は違う。どれもこれもCGじゃんと思えてしまうか,そうでないかは,ストーリーや話の出来にも関係するから,たぶんリアリティーというのも人それぞれなんだと思う。
 その点この映画は,生き延びるために必要なのは「科学だ」と宣言していて,私の好みである。科学で,ということは,非科学的な部分はないと言っているのと同じだ。ウィキペディアを見てみると,火星の重力が地球の1/4であることの表現や,風速100mを越える嵐の風圧でロケットが倒れる(気圧は地球の1%以下なので)ことなどがインチキだそうである。とはいえ,ひとり火星で農業をはじめたり,水を作る方法の話は良く出来ていると思う。サバイバルとはこういうことかと思う。よく上手くいかないと英語でクソ!(Shit!)と言うが,ホントにクソで生き延びる(ジョークが随所にあって笑わせる)。
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 ゼログラビティーは,宇宙(無重力)といっても地球の衛星軌道上にあって周回している,のだから縦横に移動することが出来ないはずなのに,というウソがあるし,インターステラーもブラックホールに落ちて時空を越えるったって?という荒唐無稽なのだが,映画としては見ものだったし面白かった。それに比べるとオデッセイはほとんどリアルな設定で,おそらく50年後くらいには現実化していそうな話である。小説も読んでみたが,生物や化学の物質量計算など理科の教材になるかもしれない。邦題の「オデッセイ」はそれらしいが,原作のMartian(火星の人)のほうが良いに決まっている。受けないからだろうけど。


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