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2016.07.15

大絶滅時代とパンゲア超大陸(絶妙な地球環境について)

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 知れば知るほど,思いをめぐらすのだが,我々と地球の存在は奇跡的である。この説明を簡単にするのはしょせん無理だが,それがこの同級生(しばらく会っていない)が翻訳した本を読んだ感慨である。重要なのは生命を含む(プレート運動があるから,それも奇跡的)地球がもつ大気と海の組成とバランスだろうか。大気圧と酸素の濃度,海水の塩分濃度,気温,降水と物質循環,これらの物理的化学的用件が地球というシステムとして,我々のような生命の存在を可能ならしめているのだが,そこには下手なレベルの科学的知識では解き明かせない,壮大な地球の歴史変遷をも組み込まなければ,その全貌を示すことはできない(今だ,明らかになってはいない)ということ。

 およそ2億5000万年前の古生代と中生代の境界をしめす生物の大量絶滅が上記の本のテーマだが,現在の大筋の仮説は,シベリアトラップとよばれる大量の溶岩噴火(洪水玄武岩)による大気中の二酸化炭素増加とその後の環境変動(超温暖化と海洋無酸素)が原因と言われている。その推定されるCO2の増加量は,現在の産業革命以来の人為的な排出量と同程度だという。ただし,もとの大気中のCO2量が今の数十倍,陸地が超大陸パンゲア1つで,海岸線の長さや浅海の面積,炭素を固定するプランクトンの種類が今とは違っていたのが災いしたのだという。
 過去,大気の酸素濃度も大幅に変動していたし,現在CO2が0.04%でしかない(人為的な増加が半端ないのに植物や海が吸収)のも,人間がこさえた緩衝作用ではないことを知ると,神様を拝みたくなるのでした。

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