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2017.07.19

人工知能~天使か悪魔か

 先月NHKスペシャルで放送された番組(録画)を見た。面白かった。将棋の電王戦(佐藤天彦対PONANZA)が紹介される。すでにチェスも,囲碁も将棋も,コンピューターAIに人間が勝てない時代になっている。ポナンザというその将棋ソフト(AI)は過去の日本人プロ棋士の対局5万回分を教師データとして研究(解析)し,ポナンザ同士を7万回対局させて学ばせているという。人間が7万回対局するには,年に30回としてざっと2千年かかる。これでは,いくら人間の知能とは言え,負けて当たり前という気がする。第一回で先手のポナンザが打つ1手目は3八金。これは人間は絶対に打たない非定石であることを羽生名人が解説する。なるほど,そして佐藤名人はこういったコンピューターの指し手を,神の領域と表現する。
 もう一つは,タクシーに搭載されて客待予想を示す人工知能。まるで,網にかかったかのように次々にお客が現れて,ベテランの経験と勘より明らかにすごい。これも,データがNTTから提供されていて,携帯電話の利用状況などからニーズを割り出すという。こんなことは生の人間にできるわけがない。
 さらに,アメリカでは刑務所での再犯率の判定や,シンガポールだかのバスの運転士の適正判断とか,日本の電話オペレーターの人事とか,人間の査定みたいなことまでAIが使われている実体。それから,証券会社のトレーディングが今やすべてAIであること。

 株取引で動いているコンピューターのディスプレイを見ると分かるが,膨大な情報を瞬時に判断して(要するにある一定の条件にしたがって素早く計算する)答えを出す,ものすごい高性能パソコン(今や大型ではない)の時代だと言うことである。将来,人間の仕事がなくなったりして困るというが,基本的には(最終的には)機械にまかせた方が安上がりになることはどんどんAI化が進むだろう。将棋の羽生さんがコメントするのだが,その時代をAI将棋の世界が先取りしているようだ,という。

 もうすでに,コンピューターの時代であって,例えば,文章を手書きで清書していた時代だったら,こんなブログの一文だって仕上げるのに半日以上かかるだろう。銀行員だってソロバンは使わない,窓口でちょっと電卓をたたく程度。お金の計算などコンピューターそのものの仕事だろう。それでも人手がいるのが不思議なくらいである。
 そういう時代で,悪くなっていることもいっぱいある。昔のこつこつやる仕事が減ったぶん,暇になって人間関係とか人事管理とか,情報社会という面では個人情報の流失とかで気をもみ,SNSの言葉尻で傷つけ合う。子どものに限らずいじめや自殺が後を絶たないのもこんな時代だからだと思う。
 
 だから,机に座ってパソコンをたたいていないで,田舎に行って自然を相手にする方が良いのである。

 

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