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2017.07.15

本と知識

 これも,教師をしてきて思うことなのだが,一体人それぞれ持っている知識が,ジャンルも量も違っているのに,仲良く暮らしているもんだな―,ということである。近頃ではコミ障とかいって,人と上手くつきあえないことをあえて名付けたりしているが,とりあえず人ならコミュニケーションができるから生きているといえる。なので,それぞれの知識はあまり関係がない,というべきだろう。知識にこだわっているのは,私自身だと思う。

 万巻の書とか,アレキサンドリアのムセイオン(最古の図書館)とかいうように,人類にとって本は,脳的存在としてもっとも典型的な例を示す物だろう。役所の文書をさっさと破棄するなど,不正を隠すためとしか考えようがない。

 自分の蔵書の管理で分かるのだが,同じ本を2冊買ってしまったりする。なぜそんなバカなのかと言えば,記憶の量に限界があるからだと思う。逆に言えば,脳のデータ容量には限界があるので,知識を保存しておくために本を持っているのだ。
 はっきりしているのは,居室の本棚に背表紙が見えるように置いてあれば,所有している本を忘れない。ところが,押し入れにしまったり,本棚でも2列になって奥の見えないところに置いた本は,しばらくすると買った覚えすらなくなってしまうものである。また,その本が私にとって必要な知識を(データとして持っている)得るのに必要と判断して買うので,その買ったことを忘れた場合,必要であるという経験(ネットでみつけたり,本屋で買ったり,書評を見て買ったり)のどれかに複数回遭遇すると,ダブることがあるのである。これが,前回興味深いと言った,本と知識の関係である。
 
 他人が,うちに来て本棚を見てくれれば,私の脳の中身はだいたい分かってもらえると思うのだが,毎日見ているかみさんにはなかなか分かってもらえないものである。

 
 

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