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2017.08.27

つまりはバーチャルリアリティー(VR)かと

 話をつづけると,虚構というのは実物でないという意味ですが,外にあるそれを現実のものと対比するように,私たちの脳の中に再構築しているということが,虚構じゃないか,という意味です。ある程度本を読むようになれば,面白い小説などまるで映画を一本見たような楽しみを覚えますが,文字を読んであたかも映像を見ているかのように時間を過ごせると言うことが,脳の持つバーチャルリアリティー構成能力と思われます。

 最近流行のコンピューターVRを体験していないのですが,たぶん人間はさほどに騙されやすいということなんでしょう。もっと前から心理学の実験で,他人の腕(手)を自分のものと錯覚を起こすことなど簡単にできるものなのですから。

 で,小説ではどうかというと,見ているというか体験しているというか,感じているというか,小説を読む装置のようなものが脳のどこか別にあるような気がします。そこがよく働いて夢中になれると面白い。漱石などもそういうことをいっぱい考えていたんだろうと思います。「彼岸過ぎまで」なんかを読むと,推理小説のような小説仕立てで書き始めたのが,途中から漱石の独白のように変わってしまうところがまた面白いところです。でも,んだな,んだなと思って私は読んでしまいます。その辺がよく分からないところですけれど。また,なにか読んだときに考えてみたいと思います。

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