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2017.10.02

ETV特集 いきものがかり水野良樹の阿久悠をめぐる対話

 もう,先週の番組だが,タイトルからして面白そうなので録画して見た。いきものがかりは,結構昭和が入っていると言われているし,作詞作曲も上手い。水野は,もう個人的な思いが普遍的に伝わる時代ではない。一人一人異なる価値観や経験の時代にどうやって曲を作るか悩み,70年代に時代をとられていたという阿久悠について,思いをつのらせたという。ロッキングオンの渋谷陽一が,その昔,ビートルズはそれまでの欠落部分を補うことでヒットした,と言ったように,70年代の歌謡曲はピンクレディーに象徴されるような実験的な奇抜さがあって,そんな時代はもう二度とやってこないとも言えるだろう。しかし,北の宿からや津軽海峡冬景色のような,寒さながらに編むセーターとか,夜行列車を降りると雪だったりとかの叙情は,やはり阿久悠にしか書けなかったのだろう。番組の中で,糸井重里が「サカナはあぶったイカでいい」(舟歌)というのはもはや思想だと言っていた。
 
 番組では阿久悠作の「愛せよ」という詩に水野が曲をつけてレコーディング(歌手は山本彩)の様子までを伝える。なかなか,良いメロディーだし良い曲になっていた。これがコマーシャルではない(結果としてなったとしても)のがさらに感動的だった。
 
 上手く言えないが,これも昔のスネークマンショー(知ってる?)のように,良いものは良いんですよね,としか言えない。大衆芸術というか,万人受けするものは,これからも生み出されると思うし,水野の一途さが伝わってきて,いきものがかりをはじめとしてこれからの活動に期待したいと思った。

 

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