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2017.11.23

監視社会

 もう30年も前だが、はじめて行ったヨーロッパ旅行のときに、当時の東ドイツベルリンの大使館勤務だった中学以来の友人のところに立ち寄った。ソ連崩壊の前である。友人は東側(社会主義国)がどんなにひどい状況なのかを切々と説いてくれたが、例えば、こんな下っ端の日本の役人(自分)まで、毎日行動を監視されているというのだ。いつも、官舎を出るときに、ドアに封印(開けたら落ちるしかけだった)をしておくと、帰った時に誰か侵入したかわかるのだが、毎回誰かが入っているのだと言っていた。
 信じがたいので、友人のストレスや精神状態のせいで言っているのかとも思ったが、西ベルリンのチェックポイントや地下鉄を体験したりするうちに、社会主義国の体制というのを実感した思い出がある。中国北京に初めて行ったのも天安門事件の翌年で生々しい事件の痕(広場の焼け焦げ)を見た。しかし、90年代にはベルリンの壁とともにそういう体制は崩壊したかに見えた。

 自分らの若者時代というのを考えると、社会主義は真の平等や皆が対等で自由な社会の象徴でもあった。それはベトナム反戦運動やヒッピームーブメント、ビートルズや長髪という若者~学生運動とつながっていた。無論、失敗だったとしても、それは権力の闘争や、反体制勢力を押さえつけるために行われた結果だったろうし、考え方としては未来の自由な人間性の回復を意味していたと思う。なにしろ2度の世界大戦の反省に成り立っている時代なのだから、と。

 ところが、では自由資本主義のほうは良い方向に向かってきたかというと、世界中に再び暗雲が忍び寄っているような状況である。なかでも、昔はなかったインターネットのような高度情報化社会で世界中の人がつながっているにもかかわらず、ということ。
 これも、90年代にインターネットが登場したとき、それまでの音楽(ロック)のようなメッセージはインターネットによってもっと広く正しくいきわたるのではないかと、ロッキングオンに書いてあったと思う。

 最近の若い人たちを見ると、偏見かもしれないがどうも堅苦しそうな気がしてならない。なんか馬鹿をやらない、どうしてみんなリクルートスーツ(黒)をきてるんだ、東大生の60%が自民党支持だって!?。
 
 安倍政権に対し、真っ先にNo!というのが、私らから見た若者のはずなのであるのだが。

 社会主義が監視社会をもたらすどころか、共謀罪の成立した日本で2年後にオリンピックが開かれる。政府はテロ防止のためと言っているが、秋葉原で安倍さんに対して「帰れと」やじった人たちを共謀罪で逮捕しろというツィートに自民党議員が「いいね」したという。

 何が問題なのか考えている。

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懐かしいです。

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