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2018.02.18

半分生きて、半分死んでいる

また,新しく養老先生の本が出た。そのタイトルが半分生きて,半分死んでいる,である。量子力学の解釈に「シュレディンガーの猫」というのがあって,そこに猫が半分死んでいて,半分生きている,というたとえ(解釈)があって,何か関係があるかと思ったが,別に物理学の話は出てこなかった。51salgzgm0l_sx306_bo1204203200_


相変わらずというか,完璧に養老イズムがまとめられている。前作「遺言」からさらに煮詰まった感じだ。最後の方で「平成を振り返る」という章があって,平成とはすべてが煮詰まった時代、とある。養老さん自身もオウム真理教事件が東大をやめるきっかけになったそうだし,9.11の同時多発テロ(忠臣蔵みたいなものだという)以降,世界は信じるに足らなくなった(まじめに報道を信じる方がバカ)という。
様々な政治家の暴言失言や,企業の不祥事など,すべて言葉によって社会脳が構築したシステム内でおこることであって,現に存在するものや個々に注目しなくなったからだという。
これからどうするか,「現代社会から外れている人に注目したい」そうである。私はこの言葉に救われる方の人間である。

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