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2019.08.09

野球のこと

現在セリーグでは巨人,DeNA,広島が首位争いを繰り広げている。DeNAファンとしては,22年ぶりのリーグ制覇のチャンスだと期待している。22年前は1997年で,それが大洋(ベイスターズ)の37年ぶり(だったか)の優勝だった。

中学校では転校する前まで,野球部に入った。2年生になるときにユニホームが配られて,背番号は16だった。意味としては控え選手ということだが,当時描かれていた「巨人の星」の星飛雄馬の背番号でもあった。顧問のO先生は,数学を教えてくれていて,1年生のはじめの中間テストで私が100点を取ったので,こいつは期待できる(野球は頭をつかう)と勘違いして練習で球拾いから抜擢して1塁を守らせたら,先輩の返球をとることもできなかったのであきれられた覚えがある。

最近は,高校野球もおもしろい。昔よりたぶんレベルがすごく上がっている。イチローに限らず,次々と,さらに大谷のような個性的な選手までが登場してくることも,野球のつきない魅力だと思う。ルールというかゲームの基本が,他の球技に比べるとやや複雑(タッチアウトって,鬼ごっこか?)なのと,キャッチボールという人間の心象にフィットしてい(ほかの球技ではパスにあたるが,はじくのではないので心がこも?)る行為が含まれている。シュートとかスマッシュで得点するより,ホームランから四死球などまで得点の可能性が様々だ。なので,作戦が考えられるが,とはいえ,ボールの方向や打球の処理の偶然が作用するので,結局いかに打つか,投手が押さえるかでだいたいが決まってしまう。打者から投手まで様々なプレーを数値化して(ヒット,盗塁,防御率,勝利投手といった)記録が残るのも野球の最大の特徴だろう。

昔の大記録とかスーパープレーをビデオで見てもおもしろいのは野球ぐらいではないだろうか。進化論のスティーブン・J・グールドは大の野球ファンで,四割打者がなぜ現れてこないかについて野球を生物進化になぞらえて本を書いている(「フルハウス 生命の全容」)。つまり競技レベルは進化しているのだが,記録ののびは投打でしのぎを削るので,数字に表れない,という訳だ。

映画で,野球の魅力がよく描かれていると思うのは,ロバート・レッドフォード主演の「ナチュラル」(’84年)だ。田舎から大リーガーを目指す選手の挫折と野球って何かを教えてくれる(最後は照明灯にホームランをぶつけて火花をちらし,タターン,タタターというフレーズの音楽から,はじめの田舎のお父さんとのキャッチボールシーンで終わる)感動編で,ケビンコスナーの「フィールドオブドリームス」や「オールドルーキー」などもこの映画の焼き直しだと思っている。何がといって,一人の強力な選手が,弱小(とはいえ大リーグ)チームを一気にリーグ制覇に至らせる,なんか去年の金足農業のような雰囲気で野球が盛り上がる部分とか,主人公を追い回す新聞記者や八百長に巻き込もうとする連中に,「あんた野球やったことあるのか」と問い返す部分なのだが,一度野球をやるとやっぱり何が大切なのが分かるというものなのです。

球場での野球観戦も,サッカーとは違い,のどかだ(ビールがゆっくり飲める)し,打球の音やフライをうまく捕るのを見る感覚(球場ってスポーツ施設として野球だけのもので贅沢(テニスとかくらべても)なせいか)が楽しい。

最近教えている学校が去年甲子園に出場したので,春夏秋と,地方大会も応援に行くのですが,試合前のシートノックを見るだけで野球っていいなー,と幸せな気分になるのです。

 

 

 

 

 

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