猫も老人も役立たずでけっこう(養老孟司)
NHKで養老先生とマルの番組(ネコメンタリー)の続編みたいなのをやっていた。気持ちが落ち着いた。駅前の文教堂に行くと,連休中はお休みだそうだ。それで,アマゾンを見たら表題の本が出てきたので,kindle版を買って読んだ。
養老さんのことは,もう何も言うこともないくらいだが,もう最後の最後に考えがまとめてあるような本だと感心している。4歳でお父さんを結核で亡くしたこと,が40歳になるまで(心の中で)死んでいなかったという話が,今までになく詳しく書かれていたり,最近の時事ネタで独自の養老経(教)を展開しているので,これなら多くの人が納得するのではないかと思う。
ほんとに,あと20年も生きるのだったら,最後の10年くらいは都会でなく田舎でマル(ネコ)みたいに生きられるようにしてみたい。
追記:最近の朝日新聞に載った養老さんの,私の人生「不要不急」だから。人のゲノムの4割はウィルス由来とか説き起こすところが
すごい。誰の人生も「不要不急」で結構。
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