« 眼下の敵(太陽の子) | Main | 養老孟司対談集「AIの壁~人間の知性を問い直す」PHP新書 »

2020.09.19

国勢調査とIT後進国日本

国勢調査の用紙封筒が,ポストに入っていた。封を切ると,インターネットで回答できるというので早速済ませた。5年一度のこの調査が大切な資料になることは分かるが,今やこの程度の個人情報は,スマホや様々なカード類を使っていれば,GoogleやAmazonの情報から引き出せそうである。我が国はITが遅れているのは明らかで,政府の要人がバカだがらしかたがない。

プログラミングを少しやってみて,いろいろなソフトが上手につくられているのを見ると,人間がつくった大抵のシステムはコンピューターに代替が可能だというしかない。今回の国勢調査の封筒の中身で必要なのは,自分にあてがわれたIDとパスワードだけで,画面での入力は,ちょっとGoogleFormができる人なら,つくれるレベルだ。鉛筆のマークシートもいらないし,ほとんど説明も読まなかった。昔は,紙に書いて回収してもらって,誰かが集計していたものは,すべて電子化されている訳で,今や当たり前の話だが,5年に一度くらいの事柄なので,その隔世の感が呼び起こされたわけだ。

中高の教員をやっていて,子供たちの紙離れやスマホ漬けが心配になる。人間社会の様々なシステムには結構複雑な手続きが含まれている。我々の世代は,その手続き(アルゴリズム)の具体的な中身を知っているが,はじめからスマホで済ましている子供たちは,世の中をどう受け止めていくのだろうか。

つい最近,望遠鏡で天体写真を撮る機材をWi-Fi接続でラズパイにつなげてタブレットで操作できるようにした。中高生の頃に,手動ガイドというのがあって,望遠鏡で動いていく星を目で視野の中心にするように,自分の手で赤道儀を操作していたのだ。今はそれをカメラで制御し,天体撮影のカメラと望遠鏡のコントロールまで自動化されている。たぶん,若い人は,このような作業に興味を示さないのではないか,というのが私の考察である。いったい,何が面白いの?と思うのではないか。こうやって,ああやるとこういう結果が出せる,という手続きが面白いのである。それが分からないと,たぶんつまらないだろう。それで良いのだろうか。

望遠鏡のWi-Fiシステムのギア(製品)が今やすべて中国主導になっていることが,一時先進国だった日本の末路とともに,ここに現われている気がしている。

« 眼下の敵(太陽の子) | Main | 養老孟司対談集「AIの壁~人間の知性を問い直す」PHP新書 »

Comments

Post a comment

(Not displayed with comment.)

« 眼下の敵(太陽の子) | Main | 養老孟司対談集「AIの壁~人間の知性を問い直す」PHP新書 »

October 2022
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ

Recent Trackbacks

他のアカウント