日記・コラム・つぶやき

2017.06.17

アクティブラーニングについて

 ICTとかAIとか,えーとALだ。アクティブラーニングだという。これも文科省の諮問機関,中央教育審議会やらが,教える内容(漢字(郷土愛)をもっと増やす,英語を低学年から,道徳の教科化など)に介入していながら,いかにも新しい風を装って出してきたアドバルーンにすぎないんですよ。みなさん。
 
 加計学園の問題以前から,文科省がいかにホニャララであるか,なんだか黙っていられなくなった。教員をやってきて思う。私は,私の受けた教育から,に基づいて,教育活動をしている。つまり,やるのは私であって,文科省ではない。対象である生徒に接しているのは私であって,文科省ではない。長年の経験をもとに,毎日考えながら,良かろうと思ってやろうとすることに,そのたんびにごちゃごちゃ言われても困る。もちろん,大枠を逸脱しては剣呑だろうから,指示は大枠だけにとどめて,あとは現場にまかせるってのが,良い仕事をする前提に決まっている。いま,そこんところが世の中おかしくなっている。介入のみならず,忖度できないと,どっかに飛ばされる,名誉を毀損される,文句を言うと,問題ないと閣議決定を行う。

 公立学校なんかだと,でなくても(?若い人は逸脱をきらう),ほんとに上意下達があたりまえになり,自由な雰囲気はほとんどない。だから,自分対生徒の世界でのさばるヤンキー先生(副大臣)が受ける。

 私の尊敬する大学時代の恩師は,「教師って楽だよね。毎年同じことやってても,学生は毎年かわるから。」と言っていた。しかし,本気で毎年変わらず同じことをやっている先生など存在するだろうか。まともな先生なら,その先生自身が,つねに勉強して成長しているはずである。つまり,先生が変化しているのである。この先生はいまだに現役(もう退官したが)で,今も新しいことを教えてくれる。先生なりの逆説を言ったのだと思う。

 アクティブラーニングなんて,言われなくても昔から考えてやろうとしているし,やっている。上手くできているか,って?。ほら,これがマニュアルだよ,って?。そんな簡単じゃないんですよ,教育って。

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  昨日やった,地質図の露頭線を描く実習

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2017.06.12

SWITCHインタビュー 古坂大魔王vs.田原総一朗あるいは反知性主義(森本あんり)

 ピコ太郎というのは,嫌いなのだが気になる。そのプロデュースをした(本人)の対談番組というので録画して見た。なにが嫌い(違和感)といって,あの風体は典型的な「ヤンキー」というもののはずだからだ。私のような世代からは,不良の呼称というのは,つっぱり,暴走族やスケバン,しかない。いつからヤンキーが不良をさす言葉になったのか,べつに知りたいと思わないが,不良つまり反社会的行動の質が反体制的ではない,体制べったりの不良。かといって右翼でもないし,思想的反骨が感じられない。斉藤環という人がマイルドヤンキー(化)という語を使っているけど,それがヤンキーの雰囲気を良く表していると私は思う。私の中には,暴走族にも一分の理,みたいなものがある。私が通っていた都立高校には,当時クラスに1か2人暴走族に入っているヤツ(友達)がいたし,学生運動の余韻というか反体制(左翼的教員もいた)的な空気が70年代というものだった。
 要するに,自分の欲目でしかないが,われわれの若い頃は時代的雰囲気が今より知的だった,と言いたいのである。
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 ICU(国際キリスト教大学)の副学長という森本あんり氏の「反知性主義」(新潮選書)はもう一昨年出た本だが,ピコ太郎とつなげて取り上げておく。ただ,ここで,現在,日本に反知性主義が蔓延していると言うつもりはない。この本によれば,反知性主義とは,アメリカという国の歴史に根ざした現象をさすものであって,決して反知的なムーブメントをさすわけではない。まあ共和党的なもの,キリスト教福音主義原理主義的なものではあるが,言葉として日本に当てはめるのは誤解のもとと言っておいたほうがいい。ただ,副題にもあるように,「熱病」のようにトランプ政権を誕生させたものの正体と考えて良く,日本にも,似た状況が生じているとも思う。イギリスやフランスがちょっと違うのは,簡単に言えば,歴史の古さと言える。とにかく,とてもためになったた本である。
 
 ピコ太郎こと古坂大魔王さんは,もともとお笑い芸人だったそうで,ネプチューンやクリームシチューなどと同年代で,ずっと売れなかったという。音楽(を取り入れたダンス)にこだわりがあることが,災いしたらしく,それでも,あの立川談志が高く評価していたというから,やっとブレイクしたということのようだ。本人曰く,お笑いが,風刺や体制批判をすることはもうできない(その反動で事務所やスタッフに迷惑がかかるから),バカをやって喧嘩や争いごとを少しでもなくせる(平和に貢献できる),くらいではないか,という。なんだか,聞いていて哀れになってきてしまった。行き詰まった末に,テレビでなく,50秒間の動画をネット配信(全部自腹だそうで)するという方法を考えついたのだという。テレビ(とともに活躍できた)しかない田原総一朗とは対照的に,メディアの持つ力をよく考えていると思った。

 なんだかんだ言って,結局教育だったのかと思う。東京教育大を筑波大に解体し,日教組をつぶし,教員採用試験や共通一次試験,一斉学力テストなどで,公立学校をしばり,イエスマンを大量につくることをジャブのように続けて今日に至ったのかなーと思う。あまり説得力がないが,模索をつづけます。


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2017.03.03

サピエンス全史(上下)

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 今も,多くの本屋で平積みにされている,全世界ベストセラーということで,分野で言えば「歴史」。正確には歴史評論というか文明論でもあるだろう。先月まで上野の国立科学博物館で「ラスコー展」が開かれていたので,サピエンスといえば,「人類学」のような気がするが,下巻をジュンク堂で探したら「歴史」のコーナーに置かれていることを確認した。実際著者のノア・ハラリという人はヘブライ大学で歴史(中世軍事史など)を教えているとカバーにも書いてある。
 
 上巻の初めの章を読んで,これは養老先生の「唯脳論」と同じことを言っていると思った。ただ,全編を通じて書かれているのは,その唯脳論によって起こった人類の歴史である。養老先生に先見性があるとはいえ,これだけの展開を示せるハラリ氏もすごい。唯脳論でも我々の脳が持つ抽象的思考の説明はあるが,これを端的に“幻想”,あるいは,言語や貨幣,社会,国家などすら脳が描く“虚構”の産物であると説く。すごいと思う。

 内容を順番に列挙すると,認知革命(これがサピエンスの脳),農業革命(神話,差別,文字),貨幣と統一,帝国,宗教,科学革命(無知の発見),資本主義,産業革命,未来の人類といった具合だ。かつてのトインビーや文明の生態史観(梅棹忠夫)といった感じだが,それらを越える論旨が感じられる。例えば,サピエンス(人類)が世界中に広がる間に,その場所の野生動物をどれくらい絶滅に追いやったか,農業による食糧生産が人を幸福にしたか,多神教と一神教の共通性,ヨーロッパの先進性の理由,戦争や厄災の犠牲などを定量化して示すなど,つねに現代の視点から比較して考えさせる独自の工夫が多くある。たとえば,「科学」という人類にとっての無知の発見が,コロンブスにあるという話も,ガリレオとかじゃない点で目から鱗である。そして,我々の業の深さとも言うべき,家畜の犠牲の話は誰もがショックを受けるだろう。最後の方の幸福論(我々は進歩したのか)は,しつこいくらいで,どうでも良いような気がしたが,これが著者のモチベーションかと思うと,信頼すべき文明批評と言うべきか。仏教の教えに造詣が深いこともなんだか著者なりの解答を示しているのかも知れない。とにかくとても参考になった良い本である。

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     国立科学博物館「ラスコー展」で

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2017.01.03

昨年最後の星撮り

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 暮れも押し迫って,ようやく冬らしい晴天続きの空模様になった。去年最後の遠征に出かけた。場所は北杜市の塩川ダム。
 
 結局数えてみると,1月の房総からはじまって5月白州,8月南会津,9月嬬恋,10月戦場ヶ原,12月富士見と今回で計7回。あと6月と10月には完全に雨の星見会があったから出かけたのは9回。われながらそんなにトライ(遊んで)してるのかと思うが,満足のいく写真はなかなか撮れずじまいである。おそらく昔のフィルム時代だったら,この10分の1の枚数すら撮れないから,ほとんど進歩が期待できないだろう。それで,たぶん天体写真は上手く撮れないものと思って,撤退するのではないだろうか(現にそういう時期を経験しました)。

 今回も,さらに経験を深めるべく,電子極軸あわせを導入したり,オートガイダーのカメラを新調したりして,上手くいった部分もあるが,のこりはまた次回に持ち越しするような状態である。いつも,歩留まり50%かそこらなので,また出かけたくなるのかも知れない。というわけで今年こそは,天気の良い日が多くなることを願っている。

 
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 よく一緒に行く友人に撮ってもらった一枚。それにしても,寒そうにしているみすぼらしいオヤジの後ろ姿だな。


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 今回やっと,上手く撮れた方の銀河(M81,82)の写真

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2016.12.25

高尾山のダイヤモンド富士と相模湖イルミリオン

 ダイヤモンド富士は,一般的には首都圏から見て富士山に沈む日の入り(太陽)のことで,地点ごとに同じ日にみられる。高尾山は、その北限にあるため,太陽の移動が少ない時期となり,冬至の前後一週間ぐらい見られる。天文現象とも言えるので晴れることが前提で,その意味時期的にも見やすポイントといえる。一昨日(23日祝日)良さそうなので行ってきた。すごい人だったが,帰りのケーブルカーも連続運行していて,それほど大変でもなかった。ついでに,と足を伸ばしたイルミリオンの方は,予想以上の渋滞に巻き込まれて,へとへとに疲れてしまった。
 
 ケーブルの終点の近くの展望台は,夏などビヤガーデンもあったり夜景スポットだが,冬晴れで遠く筑波山なども見えた。珍しい雲取山の姿(平地からだと奥多摩の奥にあって見えない)も写真に撮ることができた。

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 頂上の混雑具合。警察もパトロールに来ていた(パトカーで山頂に来れるのはずるいなと)。

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こういうイルミネーションはこの時期定番になってきたが,まあ綺麗と言うだけで,人工的でドウってことないし,電気が無駄みたいに思ってしまいます……ね。

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2016.11.03

ほったらかし温泉

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 西沢渓谷のあと,疲れた足のマッサージでもと,山梨市のほったらかし温泉に寄った。先週戦場ヶ原の帰りの車で朝のラジオを聞いていたら話題にしていたので知ったのだ。なんともずぼらな名前でその名の通りの温泉施設だった。塩山の近くということで偶然行く機会ができたわけだが。

 山梨県(甲府や塩山)の観光地というとブドウやワイン,武田信玄ゆかりの地,昇仙峡,石和温泉くらいだが,新たな新名所と言って良いかもしれないぐらい。富士山と御坂山地から大菩薩の山並み,塩山の市街を見下ろす絶景巨大露天風呂である。ほぼ山の頂上という場所に,推定1000坪弱くらいの露天風呂が無造作(風情とか清潔さとか無縁に)に作られているのである。入浴料金800円というのも絶景代からすれば安いと思う。信じられないのだが,地理院の地図には,この場所に逆さクラゲ(温泉マーク)がちゃんとあるのである。沸かし湯ではあると思うのだが,それでもこの開放感は半端ではない。まだの方は是非お薦めです。

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塩山駅の北にある小高い山は,平地にぽっかり置かれた小山で,その名も塩山の地名のもとになった「塩の山」ということを知った。カシミールで山名を確かめられるが,有名な雁ヶ腹摺山は見えないようだ。

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2016.11.02

Nik Collectionと西沢渓谷の紅葉

 11月1日,山梨県の西沢渓谷に行ってきた。一昨年の9月にも歩いていて,紅葉の名所,ちょっと長めのハイキングコースで山歩きの入門者向けに知られた場所である。山登りではなく,周遊コースではあるが,渓谷沿いの道は岩がごつごつしているし,滑りやすく,くるぶしまでしっかりしたトレッキングシューズが必要で,標高は1200mもある。

 したがって,下界より紅葉は早く,10月下旬ぐらいが見頃だ。狭いコース(いちばん奥には七つ釜五段の滝など)に紅葉スポットがひしめいており,混雑する土日祝日を避け,かみさんも休みだったので出かけることができた。まずは写真をご覧あれ。
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    七つ釜五段の滝,すでに葉が落ちてしまっていた。

 これらの写真は,皆色を引き立たせる加工をしていて,実は自然な色合いとは言えないのだが‥‥。デジカメ時代だからパソコンで,明るさ,コントラスト,色の調整が簡単に自在にできてしまう。初心者向けのフォトショップエレメントというソフトと,ネット上で無料ダウンロードできるNik Collectionというソフトを使っている。紅葉もこんなに派手にできる。
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 コース途中の展望台から
 向こうに見える甲武信ヶ岳と鶏冠山(左)は2000m級の亜高山帯針葉樹林なので紅葉は見られないことが分かる。

 こんなに良い天気に紅葉が見られて,久々にラッキーな1日でした。

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2016.10.30

日光戦場ヶ原へ

 ようやく,天体写真にむいた晴天になる日が増えてきた(それでも移動性高気圧の通り道が北寄りになっている気がする)。これがまた,その晴天と月に一度の新月期と土日が重なる確率はそう多くない。

 もう平日でも仕方ない,朝方帰って仮眠して仕事くらい辞さない。となって,房総半島へ行ったのが今週の月曜日。しかし,靄がかかったような空で,思うような成果は得られなかった。

 気象予報(GPV)とにらめっこしていたら,たまたま仕事が休める木~金曜にに北関東が晴れの予報。これを逃したら10月は後がない気がして,日光戦場ヶ原(紅葉の真っ盛りでした)に夜な夜な行ってきた。
 空気の乾燥度などで星の見えかたがずいぶん違うのを久しぶりに実感した。
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   男体山から昇る冬の星座


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はくちょう座の銀河


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ケフェウス座付近の銀河

 今や宇宙の姿はハッブル宇宙望遠鏡にしろ,画像処理に時間をかける時代で,素人(アマチュア)でもそれを楽しめるようになっているのであります。

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2016.10.11

山の紅葉

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       みどり池から天狗岳をのぞむ(頂上はガスの中)

 10月8~10日の三連休をつかって8月につづけて再び北八ヶ岳へ出かけた。北八ヶ岳はなだらかな山容で初心者向けではあるが、石がごつごつゴロゴロしている道が嫌だとかみさんが言うので、少しは土が多い稲子湯から天狗岳に登るルートを選んだ。今回は標高2000m以上の山の紅葉を見るのが主目的である。紅葉はお花見よりは見る時期が長いかもしれないが、うまく出かけないと逸してしまうから、昔から風流のアイテムの一つであるのだろう。

 それにしても、天気が悪い。あずさの指定席や小屋と稲子湯(一応温泉宿)の予約など一か月前にするから、10月には晴れてほしいと思っていたのだが、結局夏からの不順な天気が解消しなかった。9日の朝まで秋雨前線がかかって昼過ぎには晴れる予報もぱっとせず(気温だけは急に下がった)、山はガスにおおわれ通しであった。

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 天狗岳(2540m)は諦めたが、黒百合平までは頑張って登って(かみさんにはまた不評だったが)下ってくる途中ようやくガスが少し取れて見えた景色。

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 しらびそ小屋は、みどり池畔の静かな山小屋。

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      窓辺にやってくる本土リス

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 久々に小海線に乗って帰りに清里に寄ってみた。駅周辺は昔の人のにぎやかさはなく、ほとんどの人が車で来るらしく、萌木の村というところのジャムの店でお茶など

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2016.09.20

巨災対

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 シン・ゴジラ。きのう2回目を見てきた。情報量が多く,リピーターがたくさんいるようで,ご多分に漏れず,えっ,そんな場面があったの?と,確かめたく,同じ映画を劇場で2回見たのは初めてのような気がする。

 東京に住んでいる人にとっては,ロケ地というのか,場所がリアルすぎる。多摩川とか蒲田とかほぼ地元と言って良い。また,ゴジラという厄災なのだが,ほとんどの人が地震や原発事故を連想していると思われ,こんな時どうやったら逃げのびられるか,身をもって体験している感がつよい(地下鉄構内も停電するし,車は渋滞し,地方にバスで避難するとか)。

 もう一つは,実際の総合火力演習のごとく自衛隊の火器(対戦車ヘリコプター,戦車,ジェット戦闘機は航空自衛隊)が使われ,その命令場面と政府内閣のやりとりなどが,さもありそうで,いろいろ腑に落ちるように作られていると思う。ツイッターの書き込みや動画サイト,官邸の記者会見をテレビで見せるあたりとか。

 そして,巨災対(巨大不明生物災害対策本部)の知恵とアメリカの圧力とのからみなどが,日本っぽく描かれる。ハリウッド映画だと,とんでもない金目当て野郎と知力に優れた正義のヒーローが最後は力(暴力)の対決になるけど,こちらはみんなで力を合わせ,(和をもって)呉爾羅という荒ぶる神をお酒(ヤシオリ)で鎮めるという図式は,どうも日本的だ。ここまで,2か月近くたっているので,すでにネタバレの問題はないだろう。

 そんなこんなで,久々にエポックメイキングな映画になると思う。この,ブログの初めは,「昭和と怪獣」というテーマからはじめたので,とっておきのDVD>「サンダ対ガイラ」や「妖星ゴラス」をまた見ようかとおもっている。

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